お墓のことで悩んでいる人が増えています！

お墓参りもずいぶん久しく行ってないなあ！

お墓の掃除もしてないし、もしかして荒れ放題になっているかもしれない、ご先祖様は怒っているだろう。
でも、遠いし何かのついでじゃないと行けないし・・・

郊外にお墓を買ったのはいいものの、最近は車の運転もままならないし、億劫だし、足が遠のいてしまっているんだよね。

そんな切ない悩みを抱えているのはあなただけではありません。
多くの人は、ご先祖様を身近に感じ、きちんとご供養したいと思っています。

でも今の状態のままだと、お盆やお彼岸のお墓参りにも満足に行けない・・・。

数年前から、お墓の引越しや整理について、悩みや問題が持ち上がり、墓じまいや改葬などの話題が盛り上がっています。
その背景には、団塊の世代（1947～49年生まれ）のライフステージの変化があります。

会社勤めや育児が一段落し、「今まで放っておいた家のお墓をどうしよう?」といった問題が現実的になってきた人や両親との死別を経験し、家のお墓の承継についてどうすればいいか悩んでいる人が増えてきているんです。

つまり、「家のお墓をどうにかしたい！」という問題が精神的に重くのしかかってきています。

さらに、子どもたちへの継承にも不安も感じています。実家やお墓を継いでくれる跡取りがいなかったり、いても継ぐのが難しいといった具合です。

そこでお墓の引越しや墓じまいといった話題が盛り上がってきていますよね。
そこには納骨堂などの新しい供養方法が出てきたことも影響しています。

その結果、「お墓参りに行きたくても行けない」や「お墓の後継ぎがいない」などの問題や悩みが表面化してきているんです。

しかし、まだ記憶に新しい納骨堂の経営破綻といった新しい問題も出てきました。

北海道で納骨堂を経営する会社が経営破綻して、経営者は雲隠れし、せっかく納骨堂に埋蔵した遺骨を引き取る羽目になったという事件がありました。

納骨堂には公営と民営があります。
民営の場合はその会社の経営状態や管理の仕方など、契約する前にしっかりと確認をしておかないと、金銭的な損害とは別に、故人や先祖に対する供養心まで傷つけられることになってしまいます。

急に降ってわく不幸に対処するには？

私は現在、千葉県に住んでいます。千葉に移り住んで30年以上たちます。

私の故郷は四国の徳島です。そして私は長男です。
姉弟は姉が一人いますが、両親はすでに他界しています。
我が家のお墓は一般墓で、本来は長男である私が管理をしなくてはいけませんが、今は姉が管理しています。

そして、コロナの影響もあり5年以上帰省していません。
当然お墓参りにも行けていません。

そうなんです。
実は私も喫茶店のマスターと同じ悩みを抱えています。

そんな折、義兄が急に亡くなりました。

姉と義兄は離婚していますので、本来なら葬儀には参列しても、喪主を務める必要はなかったはずです。

しかし、義兄の実家から長男がいるのだからと、甥に喪主を押し付けられました。
甥は葬儀のことなど今まで経験したこともなく、突然の出来事です。

後日談になりますが、甥は義兄の遺骨を持ち帰り、義兄の実家から要望されて義兄のために建墓することを約束してしまいました。

その時点で私に相談がありました。
もっと早く相談してくれていたなら、もっといい結末を迎えたかもしれませんが、とにかく後の祭りでした。
甥は義兄のお墓と将来建墓する自分のお墓の2つのお墓を管理する羽目になってしまいました。

本来なら、義兄の遺骨は実家のお墓に埋蔵するのが筋です。
何か不都合でもあったのでしょう！
とにかく義兄の遺骨は甥が持ち帰ったまま、建墓するまでは自宅に安置することになりました。

私のアドバイスは・・・
後々の事を考えると、義兄の遺骨は永代供養にすることが最善です。
決して永代供養は故人をないがしろにするものではなく、ちゃんとした供養になります。

この度は義兄が急に亡くなり、今まで音沙汰の無かった義兄の実家から急に訃報を知らされ、途惑ったあげく、してはならない判断をしてしまったことが一番マズかった点です。

人の不幸は予測できるものではありません。
しかし、万が一のために心と知識の準備をしておくことはできます。