「下請け作家」から脱却して、自分のブランドで勝負するには?

長年、大手メーカーのOEMとして雑貨を製作してきたある作家さんが、こんな風に漏らしました。

「このままじゃ、ずっと“名もなき作り手”のままなんじゃないかって、不安になるんです。」

OEMは安定した収入源になる一方で、「あなた自身の作品」として表に出ることはほとんどありません。
納品先のブランド名は目立っても、自分の名前が世の中に知られることはない――。

そんなもどかしさを感じている作家さんは、実は少なくありません。


■ OEMとオリジナルブランドの決定的な違い

OEMでは「誰かの企画した商品を、決まった仕様で作る」のが仕事です。
品質や納期、コストのバランスに徹することが評価の対象となります。

一方、オリジナルブランドは、“誰に・どんな価値を届けるか”を自分で決める世界
つまり、あなたが「作品を通じて何を伝えたいか?」が問われます。

もちろん、ゼロからブランドを立ち上げるのは勇気がいります。
販路、価格設定、集客、ブランディング…考えるべきことは山ほどあるでしょう。

でも、これだけは覚えておいてください。

OEMで積み重ねた経験は、“立派な武器”になる。

あなたはすでに、

  • 製造のプロとしての技術力
  • 安定したクオリティ管理能力
  • 納期やコストを守るビジネス感覚

を持っています。
あとは「誰のために」「どんな世界観で」「何を届けるか」を明確にするだけです。


最初にやるべきことは「コンセプト設計」

ブランド化を夢見る作家さんに私がまずおすすめするのは、“小さくても明確なコンセプト設計”です。

よくある失敗は、「とにかくたくさん商品を作って、SNSで発信して、バズるのを待つ」というもの。
でも、それでは“選ばれるブランド”にはなれません。

ポイントは以下の4つ:

  1. 誰のために
     ── どんなお客様に、自分の商品を届けたいのか?
  2. 何を届けるか
     ── 単なる雑貨ではなく、どんな価値(気持ち、体験)を提供できるのか?
  3. どう届けるか
     ── どんな世界観・ストーリー・デザイン・パッケージで表現するか?
  4. それによって、お客様はどう感じて、どう行動するか?
     ── リピートするのか?SNSでシェアしたくなるのか?

これをしっかり言語化することで、あなたのブランドは“唯一無二の存在”になります。


■ OEMからオリジナルブランドに転身した成功例

私が支援したある作家さんの例を紹介します。

彼女は元々、大手セレクトショップ向けに布小物をOEMで提供していた方でした。
あるとき、「自分の育児経験をもとに、ママ向けの“癒しと共感”を届けたい」と思い立ちました。

そこで、

  • ママが夜、1人になれる時間にそっと寄り添う「夜のティータイム雑貨」
  • 柔らかい色合い、静かなトーン、手書きメッセージ入りのパッケージ
  • 自分のインスタで“夜のママ会”シリーズとして配信

というブランドを立ち上げたところ、共感が共感を呼び、今では全国にファンがいます。

OEMで培った「縫製技術」「仕入れネットワーク」「商品開発力」が、すべてオリジナルに活かされました。


最後に:あなたが本当に届けたいものは何ですか?

もしあなたが、
「いつか自分の名前で商品を出したい」
「作品を通して誰かに喜ばれたい」
と思っているのなら、その想いこそがブランドの“芯”になります。

今はまだ“下請け”かもしれません。でも、それは“下積み”とも言えます。

あなたの“芯”を育てるお手伝いを、私はいつでも歓迎します。


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自分のブランドを持つ――
それは夢ではなく、「一歩踏み出せば現実になる目標」です。

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