経営者は何よりもまずビジョンを示せ

こんにちは、商品企画プロデューサーの豊田雅浩です。
今日は、これまで多くの経営者の方とお話ししてきた中で、特に強く感じていることをお伝えしたいと思います。
それは──
**「経営者がまず最初にやるべきことは、数字や戦術ではなく、ビジョンを語ること」**だということです。
「ビジョンがない会社」は、どこへ向かうのか
船にたとえるなら、ビジョンとは「目的地」です。
社員は船員、会社は船。いくら優秀な船員がいて、エンジンが最新鋭でも、「どこへ向かうのか」が定まっていなければ、船は迷走します。
実際、こんな声をよく聞きます。
「社員が動いてくれない」
「チームがバラバラでまとまりがない」
「なんとなく現状維持の空気が漂っている」
それ、経営者であるあなたの「ビジョン不足」が原因かもしれません。
ビジョンがある会社は、なぜ強いのか?
ビジョンがあると、社員は**「自分の仕事が何のためにあるのか」**を理解できます。
たとえば、ある町工場の社長が掲げたビジョンは、
「世界一、手に優しい工具をつくる」
それを聞いた社員たちは、自分の技術が誰かの手を守るためにあると実感し、モノづくりへの誇りが生まれました。結果、離職率が下がり、新卒の応募も増え、業績がV字回復しました。
ビジョンは、人を惹きつけ、巻き込み、動かす力を持っています。
よくある失敗:ビジョンが「目標」になっている
ありがちな間違いは、「年商10億円を目指す」といった数字だけの目標をビジョンとして掲げてしまうこと。
それでは、社員はピンときません。
ビジョンは、「数字」ではなく「物語」。
誰のために、どんな未来をつくるのか?──これが伝わってはじめて、人は心を動かされます。
強いビジョンには、3つの共通点がある
- 共感されること(「それ、いいね」と言ってもらえる)
- 言語化されていること(誰もが語れる)
- 行動につながっていること(日々の仕事に落とし込まれている)
社長一人の胸の中にあるうちは、ビジョンとは呼べません。
「語ってナンボ」です。
まとめ:あなたのビジョンは、語られていますか?
経営者が最初にやるべきこと、それは「道を示すこと」です。
戦術は後でいい。ビジョンがあるからこそ、戦術が活きるのです。
最後に、ひとつ質問をさせてください。
あなたのビジョンは、社員やお客様に「見える化」されていますか?
もし「うまく言語化できていない」「まだ漠然としている」と感じているなら──
今こそ、あなた自身が最初の一歩を踏み出すタイミングかもしれません。
経営者が語るべきは、未来です。
その未来に、人は共感し、動き、ついてくるのです。
ご感想やご相談はお気軽にどうぞ!
読んでくださり、ありがとうございました。
(書いた人:豊田雅浩|商品企画プロデューサー)