物語は人を魅了します
「うまい棒」って知ってますか?
コンビニなどの駄菓子コーナーに並んでますよね。
なんとこの「うまい棒」
1979年に10円で発売されたそうです。
現在の価格は12円だそうです。
この物価高の昨今、12円とは驚きです。
でももっと驚いたのは、1本12円の「うまい棒」専用ケースがなんと2万円もするそうです。
「うまい棒」が1本しか入らないのに、専用ケースが2万円とは驚きですよね。
これにはエピソードがあります。
「うまい棒」がぐしゃぐしゃになって悲しんでいる孫の姿を見た、アルミ職人のおじいちゃんが、孫に「こんな思いをさせたくない」と作ったのが、「うまい棒専用ケース」なのです。
作ったのは大阪市枚方市にある業務用アルミケースメーカーのアクテックという会社です。
普通なら一蹴されて終わりの提案ですが、さすが在阪の会社です。
ノリが良く、そのケースをうまい棒の販売元のやおきんに持ち込んだところ、即座に「公式グッズ」になりました。
そしてクラウドファンディングを活用すると、あっという間に150万円もの資金が集まったのです。
今では枚方市のふるさとの納税にも掲載されているそうです。
なんかわらしべ長者のような話だとは思いませんか?
モノづくりは戦略的に計画し、売れるモノを確実に作り上げるというのが私のモットーですが、こんなモノづくりもいいものです。
片意地張らずに、遊び心でとりあえず作ってみる。
初めから儲けることばかりを考えていては、次の幕が上がらない好例だと思います。
でも、この成功事例のポイントは最初の孫の悲しい顔を見たくないという祖父のエピソードがストーリーとして素晴らしかったことが最大のポイントです。
ストーリーを語るにも、シナリオを作る能力が必要です。
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