「なりたい自分」になるために‼
toyotama@concreate.jp
私は33年間会社員をしていました。
その間、引越しを伴う転勤は一度もありませんでした。
ただ、部署移動は4度ほど経験しました。
それは社内公募制度を利用しての移動でした。
つまり、ある部者が社内公募をした場合、社員が自由に応募できるというものです。
プロ野球の現役トレードみたいなものですかね。
スキルアップを目指すなら、同じ仕事を繰り返すより、自分の生きる道を決めて、思い切って飛び出すのもいいことです。
社内公募なら、身分は保証されていますしね。
私のケースとはちょっと違いますが、ブラザー工業は業務時間の一部で他の部署の業務もできる「社内複業」制度を10月から導入するそうです。
社員の経験値を高めて、キャリア形成を支援し、事業変革を担う人材を育てる狙いがあるというのです。
会社側は、複数の業務に軽重を設けず、並行して取り組む意味を込めて、「社内副業」ではなく「社内複業」と呼ぶことにしたそうです。
組織を活性化させるために、新たな視点や異質な視点が新しい製品、サービスにつながると期待しているそうですが・・・⁈
同様の制度は大企業を中心に導入が増えていますが、定着させるには働く自由度を高める制度のほか、時間ではなく成果で評価する風土が必要です。
いい取り組みだとは思いますが、問題は、複業を希望する社員の将来の「なりたい自分」が、どんなものなのかを社員と会社が、共有しているかどうかです。
3年後、5年後、10年後の「なりたい自分」や「あるべき姿」が想像できるならそれでよしですが、安易にキャリア形成のためとか、スキルアップのためとかで社内複業を決めてしまうのは少し危険な感じがします。
あなたの考えはいかがです？
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