社長の想いが従業員に届く！必達の３ステップテクニック
toyotama@concreate.jp
「自分の想いはある。ビジョンもある。でも、なぜか社員には伝わっていない気がする。」
これは、私が日頃支援している中小企業の経営者からよく聞く悩みです。
経営者がどれほど熱い想いを持っていても、それが現場の社員に伝わらなければ、チームのエネルギーは分散し、行動にもズレが生じます。
実は、「伝わらない」原因は想いの「強さ」ではなく、伝え方の順番と仕組みにあります。
今回は、社長の想いがしっかりと社員に伝わり、現場が自発的に動き出すための「3ステップ」をお教えします。
ステップ1：伝える前に、まず「聞く」
社長がメッセージを伝えるとき、「とにかく思いを語る」ことに意識が向きすぎていませんか？
実は、社員に伝わるための第一歩は、社員の声を聞くことです。
社員が今どんな気持ちで働いているのか、
何に不安や不満を感じているのか、
どんな未来を描いているのか。
それを知ろうとする姿勢が、経営者の言葉に信頼性とリアリティをもたらします。
✅ 実践アドバイス：
- 1対1の雑談ミーティング（月1回でもOK）を取り入れる
- 「最近どう？」から始まるフラットな会話を意識する
- 社長から話す時間より、社員の話を聞く時間を長くする
ステップ2：「目的」と「意味」をセットで伝える
社員に何かを伝えるとき、「これをやってほしい」「こう動いてほしい」と行動ばかりを伝えていませんか？
社員に響くのは、「なぜ、それをやるのか？」という目的や意味づけです。
人は、指示よりも意義に動かされます。
たとえば、「お客様対応をもっと丁寧にしてくれ」ではなく、
「私たちはお客様に“安心感”を提供する会社だから、最初の1分で信頼される対応を目指そう」と伝えるだけで、社員の理解度もモチベーションも変わってきます。
✅ 実践アドバイス：
- 指示やお願いには、必ず「なぜそれが大事なのか？」を加える
- 経営理念と結びつけて意味づけする
- 感情やストーリーを交えて話すと、さらに伝わりやすい
ステップ3：伝えたことが「見える化」されているか確認する
「ちゃんと伝えたはずなのに、行動が変わらない」
これは多くの場合、「伝えた内容が継続的に可視化されていない」ことが原因です。
つまり、社員の記憶に残っていない、あるいは日常業務の中で埋もれてしまっているのです。
想いを伝えたら、それを言語化・見える化して、繰り返し触れる場を作りましょう。
掲示、社内ミーティング、日報、ポスターなど、あらゆるタッチポイントで「想いを再確認できる」ようにするのがコツです。
✅ 実践アドバイス：
- 月次ミーティングの冒頭に、理念やビジョンを読み上げる
- 社内掲示板やチャットでキーワードを繰り返しシェア
- 社員の行動事例を「理念に沿った行動」として紹介する
まとめ：想いは「伝える順番」で変わる
社長の想いが社員に伝わるためには、次の3つのステップが必要です。
- 聞くことから始める（信頼を得る）
- 目的と意味を添える（納得を生む）
- 見える化して継続する（記憶に残す）
この順番を押さえることで、あなたの言葉は社員の心に届き、会社全体が同じ方向を向いて動き出します。
経営は「一人の力」ではなく、「全員の力」で成り立つもの。あなたの想いを、チーム全体のエネルギーに変えていきましょう。
