不満は絶対解消されません
不満は絶対解消されないのです!
京セラの稲盛名誉会長は「たとえ目標を達成できなくても必死で頑張った人は、頑張ったなりの評価をしてあげないと、後々、誰も頑張らないようになる。だから成果主義ではうまくいかない」と言っています。
そこで、京セラでは役職制をやめて、「部長」や「課長」から「責任者」としたそうです。
責任者はチームやプロジェクトを率いるリーダーで、そのチームやプロジェクトが時限解散されると元の普通の構成員に戻ります。
そうすることで降格という概念がなくなります。
そして、責任者の能力が高ければ成果が出て、給料が上がるというアメーバ発想になるわけです。
しかし、それでも不満は出てくる。
それは責任者や所属するチームに対してです。
つまり、制度では公平な評価はできないということになります。
結局、上司は部下をどこまで見ているか?公私も含めてどこまで深く理解しているかという上司の能力にかかってくるのです。
そうして生まれたのが、「コンパ」という現象です。酒を酌み交わしながら、人となりを観察して評価の一助にするという発想です。
人が人を評価することほど難しいものはありません。
3人寄れば組織になるといわれますが、誰もが不満を抱かずポジティブな上昇志向の組織を作り上げるのはまず無理なのです。
ではどうするか?
組織や制度は時限的なもので、必要な時に必要な組織や制度を発足させ、必要がなくなったら即解消させるというフレキシブルで臨機応変な態度が大切ということです。
究極の組織形態は個々人が独立して、全責任を負う緩やかな関係を築く、バーチャル・カンパニー制なのかもしれません。
私たちConCreateはプロジェクトごとに種々の協力会社とバーチャル・カンパニー契約を結び、緩やかな関係性を保ちながら、プロフェッショナル集団として、コンサルティング活動をしています。