執念がないと成し遂げられない!
暑い日は仕事終わりにビール!
たまらんですね!
最初のひと口目のあののど越し!
つまみは、あたりめかピーナッツで十分。
一日の疲れが吹っ飛ぶ瞬間ですよね!
ところで知っていました?
我が千葉県は落花生の生産日本一で85%のシェアを握っているって!
85%ですよ!
もう独占状態といっても過言ではありません。
そんな千葉県で驚くべき製品開発を成し遂げた会社があるんです。
それは・・・
革製品を販売する柏レザー(千葉県柏市)です。
柏レザーは2023年から、千葉名産の落花生で廃棄予定だった薄皮を利用し、見た目や質感を本革のようにした「ピーナッツレザー」製品の販売を始めたんです。
ウシやジビエなど動物の皮と違い、ピーナッツレザーは反物のようになっており素材を無駄なく使いやすいということです。
柏レザー代表の飯島暁史さんは、「単に廃棄を減らすだけでなく、『地産地消』を意識した商品を目指した」そうです。
かばんや財布、リュックなど8種類の製品を展開中。
生地の厚さは1ミリメートル強程度です。
薄皮は千葉県で落花生の栽培から販売まで手がける木村ピーナッツ(館山市)から、廃棄予定だったものを仕入れて製作しました。
表面には水に強く頑丈とされるPVC(ポリ塩化ビニール)加工が施されています。
製品の色は染料は使わず、薄皮の濃い茶の色合いをそのままいかしています。
15キログラムの薄皮から、縦90センチメートルで長 さ100メートルほどのピーナッツレザーがつくれるそうです。
前例も見当たらず、外殻からの製作が失敗したり、十数件問い合わせても適切な粉砕業者が見つからなかったりして難航し、開発には1年ほどを費やしたとのことです。
それにしても、飯島社長の執念には頭が下がります。
廃棄物の落花生の薄皮に目を付けたこともですが、最終製品をイメージできていたことに驚きです。
おそらく何度も断念しようと考えたことでしょう。
それでも最後は製品化までこぎつける執念はどこからきているのでしょう?
リデュースやアップサイクルや地産地消という企業姿勢だけではなさそうです。
もちろんそれらの考え方は、消費者の共感を得るには奏功するでしょうが、それだけで事業は成り立ちません。
新製品で他社を出し抜く製品開発には、自社に内在する技術的なアドバンテージ、柔軟な発想、諦めの悪さ、有力な仲間、そしてなりより、「執念」が必要です。
後はお客さんの問題点が「何」でそれを「どのように」解決できるかが、明確になれば、ヒットする条件は揃います。
ヒットの条件をそろえるノウハウは、「モノづくりの教科書」に書いてあります。