敗者に足りないものは○○
あなたは勝者になりたいですか?
それとも敗者のままで終わりたいですか?
もちろん勝者になりたいに決まっていますよね!
では勝者になるにはどうすればいいのか???
それは敗者にならなければいいのです(笑)
では敗者にならないためには、
どうすればいいのでしょう?
最近よく聞くキーワードに、
タイムパフォーマンスとコストパフォーマンス
があります。
コストパフォーマンスはご存知の方も多いと思います。
ではタイムパフォーマンスは・・・?
縮めて「タイパ」などと言われていますが、
要するに、今までよりも時間をかけずに、
より高いパフォーマンスを発揮することです。
食品で言えば、インスタント食品です。
インスタント食品の代表格といえば、
「カップヌードル」や「チキンラーメン」のような
インスタントラーメンが思い浮かびます。
しかし、チキンラーメンよりも早く即席食品を
世に提案した会社があります。
お茶漬け市場のシェアの約80%を握る永谷園です。
もともと永谷園創業者の「祖先」にあたる、
永谷宗七郎は約300年前、京都で煎茶を製造していました。
10代目にあたる永谷嘉男氏が、
「お茶づけ海苔(のり)」を発売したのが1952年で、
永谷園を設立したのがちょうど70年前の53年になります。
創業者の嘉男氏は戦後に小料理屋のしめで、
あられ菓子、のり、緑茶で食べるお茶漬けを見 て、
「一般の生活でも食べられたらいいのに」と考えました。
そこで編み出したのがロングセラー商品「お茶づけ海苔」。
江戸時代の歌舞伎のようなデザインでレトロ感を出し、
タイパを足し合わせたお茶漬けのマーケティングは、
約70年前ながら、まるで今日的ですよね。
なぜ、「お茶漬け海苔」はヒットして、
現在もロングセラーを続けているのでしょう?
それは、永谷嘉男氏が商品化に気づいたときに、
顧客目線を持っていたことが重要です。
「お茶漬け海苔」には先端的な技術は、
全くと言っていいほどありませんでした。
今年、永谷園は洋風のパスタでヒット商品を出しました。
その名も「パキット」。
新型コロナウイルス禍の巣ごもり生活で、
消費者の困り事として浮上したのが、
「1人分のパスタを作る面 倒さ」でした。
1人分でも大人数でも手間は同じで、
大量の水を沸かすのももったいない。
といった顧客目線での商品開発でした。
この商品は約1千回の試作を重ね、
やっと出来上がったそうです。
ただ、パスタソースに麺を入れて、
温めるだけではない、技術が込められています。
しかし、最も大事なことは・・・
新しいヒット商品を創るには、
先端技術が必要ではないということです。
顧客の生活に今、何が足りていないかに
気づくことが最も重要なんです。
そこに気づいた者が勝者になるんです。
敗者はそこに気づきません。
モノづくりは常にお客さんのことを想い、
何が足りないかを意識していないと、
「ひらめき」もありません。
どうすれば、お客さん目線での「ひらめき」を
感じられるようになれるのか・・・!
その答えは、「モノづくりの教科書【基礎講座】」
の中にあります。