スタートは100点満点です・・・が⁉

私はお酒が飲めません。

元々下戸でお酒は強くないんですが、

6年前にガンを患い、それからお酒は断っています。

お酒を飲むとすぐ真っ赤になり、

ひとりだけすごく飲んだみたいな顔になります。

この前も付き合いで何年かぶりにビールを一杯飲みました。

ビールを一杯飲んだだけで、ふらふらになりました。

お酒が飲める人から見ると、「低燃費」でいいね

などと言われますが、私から見ると、飲める方が

楽しそうでいいなあと思います。

お酒にまつわる失敗談もいっぱいありますが、

今日はそんな話ではなく・・・

老舗の日本酒の酒蔵が、クラフトジンを開発した話です。

秋田県潟上市にある小玉醸造が、6月29日、東京都内で開かれた

「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)2023」

でなんと金賞を受賞したんです。

開発スタートからたった2年での快挙です。

日本酒の酒蔵がクラフトジン???と

誰もが訝しがりますよね。

でも、同社の強みは若手のチャレンジ精神と

地元愛が生み出した相乗効果がうまく重なった結果です。

同社のクラフトジンは30代の若手が中心となり、

秋田の山の恵みを生かし、県北に自生し、

「和ハーブ」とも呼ばれるクロモジを

香りづけの「ボタニカル」にしました。

割り水には地元のシラカバの樹液を使い、

爽やかな香りと柔らかな味わいに仕上げたそうです。

同社の67歳の社長は、

「新たな取り組みは一つのブレークスルー(突破口)になる。

それには元気のよさやガッツ、スピリットも必要だ。

私は彼らの中にそれらを感じることができた」

と仰っています。

いい話ですよね。

モノづくりとしては、

100点満点のスタートです。

でも私は少し心配です。

それは・・・

モノありきの製品開発には、

消費者不在になることが多いんです。

つまり、

「誰のどんな問題を解決できるのか?」

ということがしっかり議論されないで、

モノづくりをスタートさせると、

作り手の思いが強すぎて、

お客さんの思いを無視した、

お客さん不在の商品開発になってしまいがちです。

そうならないためにはどうするか?

もちろん計画段階でしっかりと議論する

事が大事なのですが、

できてしまったモノはどうすればいいんでしょう?

それは、作りての思いをストーリーにして

お客さんに伝えることです。

この小玉醸造のクラフトジンには

若手のチャレンジと地元愛という

エピソードがいっぱいありそうです。

そんなエピソードをストーリーにして

お客さんに感動的に伝えることです。

そうすれば、共感されたお客さんは、

間違いなく上質な顧客になるでしょう!

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