仕組みが「商品」になる!

私の故郷が四国の徳島だということは、
多くの方がご存知だと思います。

その徳島発祥の移動スーパー「とくし丸」が、
快進撃を続けています。
徳島出身者としては嬉しい限りです。

移動スーパーを展開する「とくし丸」(徳島市)の
稼働車両は1200台に迫っています。
47都道府県の約140社のスーパーに仕組みを提供し、
販売は個人事業主の運転手に任せる手法で
都市部にも浸透してきています。

買い物弱者と呼ばれる高齢者の
「命綱」として独走しているんです。
運転手の支援も充実させながら、
販売にとどまらないサービスも計画しています。

スーパーは人手やノウハウの不足から
移動販売を自力で始めるのは困難です。
とくし丸は提携スーパーにブランドと
ノウハウを提供しています。
個人事業主の運転手「販売パートナー」を募り、
スーパーが商品を提供して販売業務を委託するのです。

当初は徳島の山間部のお年寄りのための
移動販売だったのですが、
「買い物弱者」は実は、地方のお年寄りだけでは
なかったということにいち早く気づいたことが、
快進撃の発端になったのではないかと思います。

この時点で、とくし丸の「商品」は、
買い物の品目から「移動販売の仕組み」に
変換されたのです。

マクドナルドのファウンダーである、
レイ・クロックが著書「成功はゴミの中に」に
次のような事を書いています。
レイ・クロックはハンバーガーを売って
成功したわけではない。
誰でも簡単に質の高いハンバーガーがつくれる、
フランチャイズシステムを開発して、
その仕組みを売ることで成功したのだと・・・

まさに「とくし丸」がやろうとしていることは、
レイ・クロックがやったフランチャイズシステム
と同じことを買い物弱者のための移動販売という
仕組みを作って、全国のスーパーに売っていること
に他なりません。

商品だけが商品ではないということが、
お判りいただけたでしょうか?
仕組みやシステム、考え方も立派な商品に
なるということです。

「とくし丸」あっぱれです!

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