『大人脳』を鍛える方法!
私は27歳で結婚しました。
結婚生活は36年になります。
最近、妻との会話は「あれ」「それ」「どれ」「これ」「そうそう」など全く主語の無い会話で成り立っています(笑)。
なるほど、円熟した夫婦にはくどくど説明する必要などないのだ。
と思いながらも、言葉が出てこないのは、脳が老化していっているのでは・・・と不安になったりします。
あなたはどうですか?
同じような感覚ありませんか?
脳内科医の加藤俊徳氏によると、加齢とともに、会話の中に「あれ、それ」が増えてきた。
新たな学びに挑戦したいけれど、若い頃のように頭に入ってこない。
「この現象は脳の老化のせいだから仕方ない」とあきらめることはない、との事です。
脳が老化するかどうかは使い方次第です。
何歳になっても脳の細胞同士をつなぐネットワークは枝を広げるように成長していくのだそうです。
人の名前が出てこない、何を言おうとしたのか忘れる、簡単な漢字の書き方がわからなくなるなど、40〜50代以降になると、脳の働きの低下を実感するシーンが増えてきます。
定年後に向けて新たな分野を学ぼうとしたり、楽器や語学をマスターしようとしても、思うように進まずに挫折、という経験もあるかもしれません。
中高年世代の物忘れや記憶力の低下は、ほとんどの場合、加齢による老化というよりも、脳の偏った使い方が影響しているそうです。
例えば、新たな情報を頭に入れたいとき、資料を1ページ目から読んで丸暗記する。
付箋を貼り、マーカーを引く。
といったやり方をしていませんか?
このような学生時代と同じやり方は、大人になった脳には適していません。
丸暗記、という方法は、10代の『学生脳』に適したアプローチなんです。
脳は、30代以降、その人が生きる中でさまざまな刺激や経験を蓄積する結果、丸暗記が得意な『学生脳』から、より高度な機能を備えた『大人脳』に切り替わっていきます。
『大人脳』は『学生脳』と異なり、思考、記憶、感情、運動、視覚、聴覚をつかさどる脳内のさまざまなエリアをまんべんなく刺激することで活性化し、変化、成長 していくのだそうです。
「あれ、それ」が増えてくるのも、自分の慣れ親しんだ脳の使い方ばかりに偏っているサインかもしれません。
脳のさまざまなエリアを幅広く刺激していないと脳全体の活性が落ち、覚える力も、さまざまなヒントをたぐり寄せて記憶を取り出す力も低下します。
仕事人 間で、他のことには興味を持てなかった、というような人こそ、これまでとは違う脳の使い方にシフトすることで、脳を再成長させるチャンスがあるんです。
意味のない記憶を丸暗記するよりも、意味を理解してから記憶する、という「意味記憶」のほうが『大人脳』は受け取りやすくなるんです。
『大人脳』に則した頭の使い方をすれば脳は何歳になっても成長する、と聞くと希望が湧いてきますよね。
『大人脳』を活性化するには、モノづくりの教科書は最適です。
なぜかというと、いろいろな角度からモノづくりを再構築しているからです。