地域産業の色褪せを防ごう!
『さおやぁ~♪ さおだけぇ~~♪』
『きんぎょぅ~いぇ♪ きんきょぅ~~♪』
その昔はこんな売り声が聞こえてきたものです。
リアルでこんな売り声を聞いたことがある方は、相当なお年です(笑)。
実は私(63歳)もかすかに幼少時に聞いた記憶はありますが、定かではありません。
でも金魚は昔から夏の風物詩として、夏まつりには欠かせませんよね。
金魚すくいです!
そんな金魚ですが、、、
奈良県北部に位置する大和郡山市は全国有数の金魚の産地です。
市のマスコットキャラクターも金魚。
まちには養魚池が連なり、商店街は金魚がモチーフの飾りなどで彩られています。
観賞だけでも、すくって楽しむのも良し。
夏祭りを控え、出荷に余念がないようです。
大和郡山の金魚養殖の歴史は約300年。
郡山藩主、柳沢吉里が1724年、国替えで前任地から移った際、家臣が観賞用に金魚を持ち込んだことがきっかけとされています。
農業用ため池が多く、餌となるミジンコなどが発生しやすい環境があり、養殖に適した条件がそろっていたんです。
大和郡山市によると、ピーク時の1990年代には年約8500万匹を販売。
生産者の高齢化や後継者不足などで2022年は年約4500万匹まで減ってしまいました。
文化遺産的な産業が衰退していくのは、忍びない気がしますが、時代の流れで仕方ないと諦めてしまうのも、なんとなくやりきれない気持ちです。
最近、よく目の当りにするのは・・・
後継者がいないので、自分の代でこの商売は終わりにするという親世代の事業者の言葉です。
地域の産業を長らく支えてきた商売が終焉を迎えると、地域の色が薄れていくようでやり切れません。
わが街では地域の事業者の活性化と新たにやる気のある創業者のための勉強会を継続的に行うことにしました。
そして次の段階では、私のモノづくりの教科書を基にした勉強会を企画中です!